統計グラフとボールペン

七五三現象と言われますが、新卒三年以内の離職率が中卒では7割、高卒で5割、大卒で3割になる時代です。

こちらの記事では、新卒入社した新入社員の1年以内の離職率を、大卒・短大卒・高卒・中卒の学歴別にご紹介していきます。

入社1年以内に会社を辞める人は少数派のように感じますが、実際の統計を見るとまた違った印象が浮かんできます。

 

入社1年以内の新入社員の離職率

離職率の統計は毎年ほぼ同じ傾向を示しており、

  • 大卒
  • 短大卒
  • 高卒
  • 中卒

で比較すると、大卒に近づくほど離職率が低い&人数が多くなり、中卒に近いほど離職率が高い&人数が少なくなることが分かってます。

離職率だけを見ると大卒の方が低いのですが、人数で見れば中卒の離職者の約10倍の大卒退職者がいます。

例えば中卒の離職率は約40%ですが全国の実数(人数)でみると毎年約500人程度です。

それに対し、大卒の離職率は毎年12%前後でありながら、実数(人数)は毎年5万人以上が1年以内に退職しており、離職率だけでなく人数で見なければ正確な規模感は掴めない点に注意してください。

※この記事で使用している統計はすべて「厚生労働省の新規学卒者の事業所規模別・産業別離職状況」より引用しています

 

大卒新入社員の1年以内の離職率

まず大卒の入社1年以内の離職率がコチラです。

年度 入社1以内の離職率
2016年(平成28年)3月卒 11.3%
2015年(平成27年)3月卒 11.8%
2014年(平成26年)3月卒 12.2%
2013年(平成25年)3月卒 12.7%
2012年(平成24年)3月卒 13%

データが判明している直近5年の1年以内の平均離職率は12.2%です。

直近10年分にしても12.51%とさほど変わらず、最も高かったのが2011年(平成23年)の14.3%、最も低いのが2016年(平成28年)の11.3%、次いで2009年(平成21年)の11.4%でした。

割合的には10人に一人以上なので、決して世間的に珍しい存在ではなないことが分かります。

実際の退職人数で見てみると、直近5年間の累計離職者数は25万9,305人、毎年平均で言うと約5万1千人が入社1年以内に離職しているということ。

大卒の離職率を統計で見ていくと、就職活動が売り手市場だった年度ほど離職率が低く、就職活動が厳しかった年ほど離職率が高くなる傾向があるようです。

つまり就職活動時が激戦だった時ほど思うような就職が叶わず、妥協で入ったもののミスマッチを起こして早期退職をしているという背景が浮かび上がります。

 

高卒1年目での離職率

続いて高卒の離職率がコチラです。

年度 入社1以内の離職率
2016年(平成28年)3月卒 19.6%
2015年(平成27年)3月卒 19.9%
2014年(平成26年)3月卒 19.4%
2013年(平成25年)3月卒 18.1%
2012年(平成24年)3月卒 17.2%

データ判明分の直近5年における、高卒の1年以内の平均離職率は18.84%。大卒よりも1.5倍ほど多いです。

直近10年では19.37%で、最も高かったのは2007年(平成19年)の21.5%、最も低かったのは2009年(平成21年)の17.1%でした。

実数でみると、直近5年間の累計離職者数は18万2,522人、毎年平均では約3万6千人が1年以内に会社を辞めています。

人数は大卒よりも少なくものの、離職率は大卒よりもずっと多いですね。ほぼ20%近いので、100人いれば20人、高卒では大卒以上にミスマッチが起きやすいことが分かります。

 

短大卒の1年以内の離職率

続いて、短大卒の1年以内の離職率です。個人的に専門卒の離職率も気になるのですが、厚生労働省では統計を取っていないようです。

年度 入社1以内の離職率
2016年(平成28年)3月卒 17.4%
2015年(平成27年)3月卒 17.9%
2014年(平成26年)3月卒 18.1%
2013年(平成25年)3月卒 18.7%
2012年(平成24年)3月卒 18.6%

データ判明分の直近5年における、短大卒の1年以内の平均離職率は18.14%と高卒(18.84%)とほぼ同じ。

直近10年では18.27%とや高卒(19.37%)よりもやや低いもののほぼ同水準です。離職率が最も高かったのは2011年(平成23年)の19.7%、最も低かったのは2007年(平成19年)の17.4%でした。

実数を見てみると、直近5年の累計は12万6,595人。毎年平均は約2万5千人と、人数で言うと高卒よりも30%ほど少ないです。

 

中卒1年以内の離職率

最後に中卒です。

年度 入社1以内の離職率
2016年(平成28年)3月卒 40.0%
2015年(平成27年)3月卒 41.5%
2014年(平成26年)3月卒 43.7%
2013年(平成25年)3月卒 40.4%
2012年(平成24年)3月卒 43.0%

さすがに中学卒の15歳ほどで社会に出ると1年以内の離職率も半数近くなります。

データ判明分の直近5年における中卒の1年以内の平均離職率は41.72%。大卒の3.4倍、高卒の2.2倍です。

直近10年では41.98%。離職率が最も高かったのは2011年(平成23年)の43.3%、最も低かったのは2016年(平成28年)の40%でした。

実数を見てみると、直近5年の累計は2,560人と少なく、毎年平均も約500人ほどです。