歩道橋の上でうずくまる女性

具体的な統計がある訳ではありませんが、入社1年目の新入社員がうつ病や適応障害を発症し休職に追い込まれるケースは少なくありません。

実は私も適応障害で入社1年目に休職した経験があり、まさか自分がこんな状況になるだなんて思いもよらず当時は非常に苦しく辛い記憶として残っています。

もう既に休職している人も、まだ仕事を続けているものの限界が近づいている人も、私自身の経験が何かの参考になれば幸いです。

 

入社1年目、新入社員がうつ病や適応障害で休職する人が珍しくない

入社1年目の人が出社できないほと精神面に重要な問題を引き起こす場合、大抵は適応障害かうつ病です。

うつ病は誰でもなる可能性がありますし、適応障害も若い人だけがなる特別な疾患ではありません。

年齢に関わらず、

  • 進学
  • 進級
  • 就職
  • 結婚
  • 異動
  • 引越し

など、環境が変化した時に生じやすい心身の疾患で、多くの場合うつ状態を伴い不眠や吐き気、動悸、目眩、強い不安感、ときに自殺願望や消滅願望と言った深刻な症状を引き起こします。

新入社員の休職では多くの場合でこの事例に当てはまり、人間関係を中心に、日々の様々なストレスからうつ状態を発症し、会社に出社できなくなります。

新入社員が新しい環境に順応しようとする過程では大きなストレスが生じますが、真面目で自己評価が厳しい性格も災いして、そのストレスを上手くさばくことが出来ず、結果として社会生活を送ることが困難なほどの病状に繋がります。

 

休職期間は1~2ヶ月、復帰後に退職する事例も多い

多くの人の場合、入社後歯を食いしばって仕事を続けてきたものの、徐々に精神をすり減らし、もう行き着くトコまで行き着いて限界という所まで来ています。

そこで藁をも掴む思いで心療内科に訪れて、うつ病や適応障害と診断され、さらに休職を勧められて会社と相談し、やむを得ず暫く休むことにしたっていう経緯が多いのではないかと思います。

休職期間は(症状にもよりますが)1ヶ月~2ヶ月程度、その後はリバビリ出社をしながら復帰したり、徐々に仕事の負荷をかけて様子を見ながら復帰していく形が、世間的には多いです。

しかし療養後に復帰したものの根本的な問題解決がないので、症状を再発させて結局退職してしまうケースも非常に多く、実は私もこのケースに当てはまっています。

2回目の休職となるとさすがに周囲へ配慮もあり、また同じ失敗を繰り返してしまった自分に対する自信も失うことになるので、その会社で仕事を続けることは非常に難しくなります。

特に短期間での2回目の休職は退職寸前の兆候であることがほとんどで、むしろそこまで苦労する環境に身を置くよりは、自分に合う環境に移るほうがむしろ良いケースが多いように思います。

 

休職中に転職活動をして転職先を見つけて退職する人もいる

休職中に転職先を見つけてそのまま退職する人も一定数でいます。

ある程度の療養で精神的にも余裕が出ている人でないと無理ですが、休職させてもらっている間に転職活動を開始し、その間に転職先まで見つけておけば転職も退職もスムーズです。

休職中に転職活動をするのは今の会社には気まずいですが、背に腹は変えられませんから、そういう方法が取れそうであれば検討の余地はあると思います。

具体的な転職のやり方は「おすすめの転職方法6選/良質求人の探し方」にも記載されている通り、転職サイトからの応募や転職エージェント(人材紹介会社)経由での応募がありますが、人材紹介会社を使うと「うつ病や適応障害の病歴、病気そのものを含めた転職相談」もできるので、自分ひとりでは転職に向けて不安が強すぎる場合はぜひ利用してほしいと思います。

リクルートエージェントは正直、市場価値が高い人材を好むビジネス色が強いエージェントなので、病歴がある人にはとても冷たい対応を取ることが多いので、うつ病や適応障害を抱えている場合、第二新卒や若手転職に実績があり、求職者にも親身で優しく接してくれるdodaやマイナビエージェント、パソナキャリアあたりの利用がおすすめですね。

具体的な人材紹介会社ごとの情報は私が別で運営しているサイトの「転職エージェントの評判比較&おすすめ紹介」の記事で詳しく記載しているので、もし転職エージェントの利用を前向きに検討している方はぜひ参考にしてみてください。

 

入社1年目の間に休職、退職を経験した私の事例

私の場合は入社後半年後に適応障害を発症し、助けを求めて心療内科を訪れ、ドクターストップにより1ヶ月半ほどの休職に追い込まれました。

休職直前は眠ることもできず、自分自身を消滅させたいという強い願望が消えず、真っ暗な部屋の中で何時間も天上を見つめて、このまま舌を噛み切って死んだ方が楽になれると本気で思うような状態でした

今考えると相当ヤバイ状態なんですけど、当時は本当にそれを望んでしまうほど追い込まれているわけです。

その状態で病院に行ったことでドクターストップがかかって、その後はほぼ強制的に休職となりました。

復帰後は2週間程度の(形だけの)リバビリ出社があり、その後に本格復帰したものの、翌年の春先には症状が再発し、もはや続けることは困難とのことで退職となってしまいました。

 

うつ病や適応障害はミスマッチを無理やり合わそうとした結果、発生するもの

うつ病や適応障害に対しての是非は色々あるかと思いますが、少なくとも「自分には合わない環境に、無理やり合わそうとした結果生じる問題」であることに間違いありません。

動物でもそれぞれに自分たちに合った環境があり、そうではない野生環境に身を置けば順応する間もなく、すぐに死んでしまいます。

それと同じで人間にもそれぞれ順応しやすい環境、しにくい環境が個別にあり、運悪く自分とは合わない環境に身を置けば心身に深刻な問題を引き起こすのは至って普通のことなのです。

私の知り合いの場合、公務員として働き始めた1年目の部署で上司と上手く行かず1ヶ月ほど休職しましたが、その後異動が叶い、上司とは違う環境に身をおいた途端元気に働けるようになった人もいます。

また、新入社員や入社3年目までのうつ病率はズバ抜けて高い(※)ことは既に判明しており、日本では社会問題化しています。

※ 株式会社カイラボが発行している「早期離職白書 (NextPublishing)」によると、入社3年以内にネガティブな理由による退職をした人のうつ病の発症率は約20%で、日本全体のうつ病率のなんと5倍です。

 

新入社員のうつ病や適応障害からの転職について

どうしても今の職場で仕事を続けることが困難な場合は、転職も止むを無いでしょう。

本当は休職期間などを利用し、今の会社に所属したまま次の転職先を見つけるのが理想ですが病状が深刻になっている場合は先に療養を優先させましょう。

もちろん職務経歴上の空白期間は無い方がいいし、あったとしても短い方が良いんですよ。

でもさすがに心身の健康以上に優先すべき項目はありませんから、経済的に許せる限り療養を優先する勇気を持って下さい。

その後のことは、生きてさえいれば大抵のことは対処できますから。

在職中のまま転職活動を出来る余裕があるのなら、転職エージェントなどを使って求人を紹介してもらい、短期間で転職先を見つけられるよう、面接での受け答えのアドバイスも貰うと良いと思います。

既に退職してしまった人も、第二新卒や既卒、早期離職者向けにサービスを展開して言う転職エージェントがありますから、そういう所を利用して転職先を見つけるのが効率的ですね。

【参考記事】